
晩年のYMOのメンバーが初期の創作活動を振り返った番組の中で「最初は邪魔だと思っていたグルーブを機械的音楽表現で排除しようと思っていたが、機械的なテンポの中にわずかな揺らぎがあることでグルーブ感が出て、やはりそこに表現の深みが出た」というようなことを話していた。
創作活動の中で、やれコンセプトだ、時代のトピックだと「課題」に対する提案として合理的な手法がとられることが多いが、やはり最後は「作家のセンス」や「なんとも言えないグルーブ感」が作品を高い次元に押し上げるのだと思う。
本当にいいものには説明はいらないのである。
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