nakajima llc

数年に渡るコロナショックは混沌とした世界情勢をさらに大きく揺さぶる結果となり、20世紀後半で確立されていた多くの価値観や社会の仕組みを根本から見直す必要を我々に迫ってきています。建築・建設業界は他業界に比べ地域性が強くまた古くから確立された手法や仕組みを固持する傾向があり、その意味から真のグローバル化が難しかった業界と言えます。しかしグローバリゼーションという定義に縛られないまでも、これまで以上に海外との相互交流が拡大し、様々なかたちで海外とのやり取りが増えるのは間違いない事と思います。

同時に業界のAI化が進み、設計から施工まで様々な技術的作業やプロセスが自動化されていくと、業界としてどの部分の作業が「人間」に残された領域なのか考えなくてはならない局面に入ってきたと言えます。

​

昨今の建築・建設業界では、これまでに確立されていた業務の進め方や技術の蓄積が、上記に挙げたような海外からの違った考え方の流入、AIなどによる自動化、時代による働き方の変革などにより分断され、人材不足などからこれまでのノウハウさえも失われつつあります。個々の技術力や知識は優れたも

のであっても、それをつなぎ合わせ、明確なビジョンに向かって様々なリソースを最大限に生かしながら目的に向かって創り上げていく創造力と実行力こそが今求められているものと言えます。

​

クライアントはじめプロジェクトに関わる多くの関係者に寄り添いながら、プロジェクトのビジョンを掲げそれに向かってプロジェクト進行を司ることで、建築の可能性を少しでもより良い社会に向けて示していけるようサービスをご提供していきます。